連日ニュースを賑わせている「金価格、史上最高値更新」の話題。
僕は基本的に金を長期保有するのではなく、
日々の値動きで利益を狙うデイトレードで取引しているのですが、
さすがに今回の歴史的な相場には興奮を隠せません。
「一体、なぜここまで上がっているんだ?」 「この流れはどこまで続くんだろう?」
短期トレーダーといえども、相場の大きな流れを理解しておくことは非常に重要です。 そこで今回は、この記録的な金価格の高騰について、
金価格高騰の背景と今後のシナリオをまとめてみたいと思います。
いま、金価格はどうなっている?
まず、現在の価格水準がどれだけすごいのか、
改めて確認してみましょう。(2025年9月23日時点)
- ドル建て金価格(国際価格) 9月中旬から下旬にかけて、1トロイオンスあたり3,600〜3,800ドルのレンジに到達しています。連日のように史上最高値を更新している、まさに記録的な高値圏です。
- 円建て金価格(国内価格) 僕たち日本人にとってより重要なのが、円建ての価格。こちらは円安も相まって、さらに強烈な上昇を見せています。田中貴金属の9月22日の店頭小売価格は、なんと1gあたり19,427円を記録しました。
なぜ?金が“爆上がり”している5つの理由
この歴史的な高騰の背景には、複数の強力な要因が重なっているようです。
僕がリサーチして分かった、主な5つの理由はこちらです。
- 各国の中央銀行が「爆買い」している 2022年以降、世界の中央銀行による金の購入は年間1,000トンを超えるのが当たり前になっているそうです。米ドルへの依存を減らし、資産を分散させる動きが背景にあるとのこと。公的な巨大機関が買い支えているわけですから、相場が強くなるのも納得です。
- 投資マネーが金に戻ってきている(ETF) 2025年の上半期は、金のETF(上場投資信託)に“守り”の資金が大規模に流入しています。世界経済の先行き不透明感から、安全資産としての金に再び注目が集まっている証拠ですね。
- アメリカの「利下げ」観測 アメリカで利下げが意識されると、金利を生まない金の相対的な魅力が高まります。これも金価格を押し上げる大きな要因です。
- ドル安の流れ 為替がドル安方向に動くと、ドル建ての金は他の通貨から見て割安になります。これもまた、金の需要を高める一因です。
- 地政学的なリスクの高まり 世界各地での紛争や政治的な不安は、「最後の避難先」としての金の需要を強めます。
これらの要因が複雑に絡み合い、今の歴史的な相場を形成しているんですね。
デイトレーダーだけど、考えさせられる投資の基本
今回の高騰は、デイトレーダーの僕にとっても、
改めて投資の基本を考えさせられる良い機会になりました。
- 時間分散が基本:これだけの高値圏で一気にポジションを持つのは危険すぎます。買うにしても売るにしても、複数回に分ける「時間分散」が鉄則ですね。
- 円建ては円安も味方:僕たちが取引する円建て金価格は、「ドル建て金価格 × ドル円レート」で決まります。たとえドル建て金価格が少し下がっても、円安が進めば円建て価格は下がりにくい、という現象も起こり得ます。この二つの軸で考えることが重要です。
- 重要指標前はポジションを持たない:FOMCや米国の雇用統計などの発表直前は、価格が乱高下しがち。こうしたイベント直前に新しいポジションを持つのは避けるのが賢明です。
今後の見通しはどうなる?3つのシナリオ
では、この金の価格は今後どうなっていくのでしょうか。
専門家の間では、主に3つのシナリオが考えられているようです。
- 強気シナリオ:米国の利下げが加速し、地政学リスクが長引けば、さらに高値を追う展開。
- 中立シナリオ:利下げペースが緩やかで、市場が落ち着けば、高値圏でのもみ合いが続く。
- 弱気シナリオ:米景気が安定し、金利が上昇、ドル高に回帰すれば、3,400ドル台までの調整もあり得る。
まとめ:歴史的な相場を、冷静に乗りこなす
今回調べてみて、現在の金価格の高騰が、
世界の中央銀行や巨大な投資ファンドといった“公的・投資需要”に支えられた、
根拠のしっかりしたものであることがよく分かりました。
デイトレーダーの僕としては、この大きな流れを理解した上で、
日々のボラティリティ(価格変動)に冷静に対応していく必要があります。
急騰の後には急落のリスクも常に存在します。
この歴史的な相場を楽しみつつも、リスク管理だけは徹底して、
次のチャンスを狙っていきたいと思います!
そしてFXじゃないにしても
この流れに乗って金を買う
というのも1つの手です。
XMだと現在も、通常よりもお得な口座開設ボーナスがあったりするので
このタイミングで開設するのもいいかもしれませんよ
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